サポーティブハウスとは

設立経緯

■ 理念

■ 設立経緯

 かつて日本経済の高度成長の下支えをしてきた釜ヶ崎(あいりん地域)の労働者たちは、90年代以降、バブル経済の崩壊、産業構造の変化による建設労働の激減、労働者自身の高齢化などにより仕事を失い、野宿生活を余儀なくされるケースが増えてきました。また、心ない若者たちによる襲撃や路上死などが深刻な社会問題となってきました。私たちはこの町で生活する野宿者と地域住民が共に手を取り合い、安心して暮らせるような社会をつくっていきたいと考えてきました。

 サポーティブハウスは、簡易宿所の経営者と、野宿者の居住問題やまちづくりに関心をもつ専門家たちとの温かみのあるネットワークを通じて、これまでとは違ったタイプの民間によるサポート付き共同住宅の名称として、平成12年6月に誕生しました。サポーティブハウスは収容するためのシェルターではなく、保護するためだけの施設でもありません。複数の支援スタッフによる自立生活のサポートを目的としています。

 一人一人が自立し、安心して健やかに暮らせる継続的な仕組みを築くことで、釜のおっちゃんたちと地域住民が共に笑い会える社会を目指します。